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こんにちは、社会保険労務士法人Next Partnersの代表の鈴木です。
私には、年に1〜2回必ず行く土地があります。そして、その土地の人たちに、私は育ててもらったといつも感謝しています。
その土地というのは、母方の田舎である、島根県の隠岐の島という離島です。(最近、出身者の「隠岐の海」という力士や、「CAS凍結システム」を利用した岩ガキや白イカ等の発送により地域活性化を図り、成功しつつある離島ということで注目を浴びています。)東京から行くとすると、飛行機なら羽田空港から米子空港へ、そして境港から汽船を使うことになります。
この数年は、飛行機で行ってしまうと、あっけなく着いてしまい面白くありませんので、旅を楽しむために、あえて寝台列車(サンライズ出雲)を使い、夜に東京駅を出発し、朝起きて、車窓から早朝のまだ薄暗い田舎風景を見ながら、朝食を取ることにしています。
(今の寝台列車は、完全個室のオートロック式があり、ちょっとした「秘密基地」の感覚で楽しいですよ。)
この朝食を取っているひと時が、私の中でちょっとした贅沢を感じる瞬間ですね(笑)
幼少の頃は、今思い出すと、本当に贅沢な遊びをさせてもらっていました。
「磯辺(いそべ)のバーベキュー遊び」と呼べるものでしょうか・・・。
当時、夏休みになると、祖父母の家に親戚の子供がよく集まっていました。
そこで、祖父が(モーターが1つだけが付いた)小型船内に、親戚の子供たちと道具・材料一式(釜、米、調味料、余っていた野菜(トマト、キュウリ、スイカ等))をバランス良く配置させ、一波来たら、沈んでしまいそうな状態で、湾の先端のやや内側の磯辺へ、ゆっくりゆっくりとその小型船を走らせるのです。
(↑今やったら、巡視船に捕まってしまうかもしれません(笑))
そして、岩場にロープで船を固定し、荷物を下ろすと、父や親戚のおじたちが、水中メガネと軍手を付けて、その岩場近辺へ「漁」に出かけていきます。
親戚の子供たちはというと、岩場にロープで付けられた小船の上でプカプカやっている祖父に見守られながら、漁に出かけた大人たちが帰ってくるまで、浅い岩場でタコやサザエを取って遊んでいたものでした。
ひと遊びしていると、父やおじたちが、サザエ、アワビ、ムラサキウニ、ニイナを発泡スチロール箱いっぱいにして帰ってきて、浜辺で火を起こし、サザエご飯、サザエのツボ焼き、焼きウニ等を作ってくれるのです。
当時は、潜って生き物を取ることの方が楽しくて、食べ物自体にそれほど感動していなかったのを覚えています(笑)
そして、私がこの土地の人たちに育ててもらったというのは、人間関係や人生において、何が最も大切なことかを、その行動によって気付かせてもらえたからです。
例えば、
●家の畑で作った野菜や夕飯のおかずを近所に分けて回る行動。
●来客があれば、有無を言わさず、すぐに家に上がらせてお茶を出そうとする行動。
●燃料代を使って船を出して釣ってきた魚であるにもかかわらず、漁協へ全てを売らずに、近所に分けて回る行動。
●病院で診察を終え、帰りのバスを待っている近所の御婆さんを見かけたら、声をかけて車に乗せて家まで送ってあげる行動。
客観的に見れば、このような行動は、「手間」 以外の何ものでも無いでしょう。しかし、私の幼少の頃からの経験からしますと、この面倒臭い「手間」 は非常にありがたく、やはりその「気持ち」 が非常に嬉しいのです。(有難迷惑だったりすることも、稀にありますが…(笑))
やはり、人は、何よりも、「自分にかけてくれた手間」 を嬉しく思い、知らず知らずのうちに、その相手に感謝してしまいますし、そして、その面倒臭い「手間」 を互いにかけられる関係が、知人・友人・家族を問わず、最も理想的な人間関係と言えるのではないでしょうか。
つまりは、私が好きなこの土地の人たちは、その面倒臭い「手間」 を惜しまず、その「手間」 に自らの時間をかけられる人たちなのです。
また、夜になれば、軒先にござを敷き、その上にテーブルをいくつも並べ、親類、地元の人たちが集まり、蚊に刺されながらも、新鮮な魚介類で作ったごちそうを肴に一杯始めていたものでしたが、最近では、皆歳をとった事もあり、徐々に集まりも人数も減ってきました。しかし、私にとっては、これからも相変わらず、毎年、遊びに行きたいと思わせてくれる場所なのです。(⇒正確には、「島根県隠岐郡海士町」という所です。ぜひ、のぞいてみて下さい。)
人事労務管理に話を移しますと、ここ十数年、人材や組織が育たない「組織崩壊」 の時代が続いています。
これは、極端な成果主義によって、こういった本来、必要であったはずの「手間」 や「気持ち・思いやり」 をかけるために必要な時間が排除されていった結果ではないか、と私は考えています。
働くのは人間であり、人間同士が協力して作業をしていく以上は、やはり、こういった「手間」 の重要性を無視する訳にはいきませんし、また、当然、従業員同士、あるいは、上司と部下との間での教育が連鎖しない企業組織については、決して成長・発展することはありません。そのため、企業としては、人材・組織のあり方について、主に中長期的なスパンで考えていく必要があるでしょう。
当社では、"人材"と企業"組織"を「育てる」 ことにより、企業の成長・発展を図りたいと頑張る企業を応援いたします。
御社の信頼できるパートナーとして、お悩みがあれば何でもお気軽にご相談ください。
当社で対応できない分野につきましても、近隣の弁護士・司法書士・行政書士・税理士・中小企業診断士等の先生方と連携して対応させて頂きます。
