労働基準法改正により、年次有給休暇を明確に!
クリニックの院長様、働く職員様は年次有給休暇(以下「年休」という)を取られてますか?取得する年休の個人差はありませんか?
日本では年休の取得率が低い傾向にあり、現在の年休の平均消化率は47.8%といわれています。
一方、政府は「2020年までの年休取得率を70%にする」という目標があり、法改正後は(正職員様、パート職員様にかかわらず)年休の日数が10日以上の職員様に対し、そのうち5日は年休付与後、1年以内に取得させなければならなくなるといわれています。
年次有給休暇を管理するメリット
年休取得率が上がると、業務効率が落ちてしまうのではと心配されるクリニック様も多いと思いますが、実は年休取得率が上がると、離職率が下がるという傾向があり、熟練した職員様が離職し難い環境を作る事によって逆に経営が安定するという効果が期待できます。
看護師等の有資格者の人材不足に頭を悩ませているクリニック院長様はまず、離職率を下げることからではないでしょうか。
職員様が働きやすい環境を作ることは、今後重要な課題となります。
法改正に向けて準備しましょう!
年次有給休暇の仕組み、ご存知ですか?
年休を付与する条件は@「6カ月間継続勤務」A「全労働日の8割以上出勤」とされています。
これを満たすと、まず10労働日の年休(有効期限2年)が付与されます。
労働時間が『週30時間or週5日』以上のフルタイムに近い働き方の職員様
勤務期間 | 6ヶ月 | 1年半 | 2年半 | 3年半 | 4年半 | 5年半 | 6年半 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
有給日数 | 10日 | 11日 | 12日 | 14日 | 16日 | 18日 | 20日 |
→またそれより短い働き方のパート・アルバイトの職員様の年休の付与条件は以下の表のとおりです。
週間 労働日 |
年間労働日 | 6ヶ月 | 1年半 | 2年半 | 3年半 | 4年半 | 5年半 | 6年半 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4日 | 169〜216日 | 7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 12日 | 13日 | 15日 |
3日 | 121〜168日 | 5日 | 6日 | 6日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 |
2日 | 73〜120日 | 3日 | 4日 | 4日 | 5日 | 6日 | 6日 | 7日 |
1日 | 48〜72日 | 1日 | 2日 | 2日 | 2日 | 3日 | 3日 | 3日 |
ただ、職員様がいかなる時も自由に年休が取れるわけではなく、クリニック側も請求された時季に年休を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合には、ほかの時季に与える事が出来ます。
もしかすると!顧問社労士がやりたくないのが
年次有給休暇管理
しかし、この年休、意外と嫌がる社労士さんが多い事、ご存知ですか?
また、社内に管理をする人がいれば、自社でもできますが、意外と面倒なんです。
毎月、各人の年休取得数と、残年休数を出していくので、自社で行ってもひと手間かかります。
ネクストパートナーズで行う年次有給休暇管理
クリニック様向け
年次有給休暇管理
※10名様〜
当社では独自の年休管理ツールを使用します。
給与の締め日と、個々の年休取得日を集計データとして管理します。御社での面倒な管理は一切なく、しっかりとした年休管理を行えます。
年休の取得義務化に備え、準備をされることをおすすめいたします。それに併せ、社内整備で今ある就業規則は見直しを、就業規則がないクリニックさんはご準備をすることも、社内ルールをしっかり決めることになり、損をしない運営に導きます。