コンクリート打設中に型枠支保工が倒壊、4名が重軽傷を負った事故で書類送検−元請JV、下請施工業者とも−
三田労働基準監督署は、工事施工業者及び同代表取締役Aと同社所属で事故発生当日の作業主任者Bを共犯で、また、元請である共同企業体(JV)の代表会社及び同社の現場所長らを労働安全衛生法違反の容疑で、東京地方検察庁へ書類送検した。
<事件の概要>
平成23年8月12日に、東京都港区内のビル改築工事において、8階天井部分のコンクリート打設作業中、コンクリートの型枠を支えるパイプサポート等が倒壊し、4名が負傷する事故が発生した。
捜査の結果、型枠支保工に用いる支柱の高さが3.5メートルを超える場合は高さ2メートル以内ごとに2方向に水平つなぎを設ける等の措置を講じなければいけなかったにもかかわらず、(1)工事施工業者は、自らが雇用する労働者に対する危険防止措置として、当該水平つなぎ等を設けていなかったこと(2)工事の注文者である共同企業体(JV)の代表者会社は、下請の労働者に対する危険防止措置として、当該水平つなぎ等を設けていなかったことが判明した。