工事現場の墜落災害で書類送検(東京都渋谷区)
渋谷労働基準監督署長は、鉄骨組立業者を労働安全衛生法違反容疑で東京地方検察庁に書類送検した。
<事件の概要>
平成22年1月、東京都渋谷区内の店舗兼住宅新築工事現場において、鉄骨組立工事を請け負っていた個人事業者が雇用する労働者に、建物3階にある開口部付近でボルトの錆止め塗装作業をさせていたところ、同開口部から3.25メートル下の2階床に墜落し、さらに、墜落の衝撃により2階床に生じた隙間から、3.85メートル下の1階地面まで墜落し、脊髄を損傷する災害が発生した。
捜査の結果、開口部からの墜落による危険があるにもかかわらず、同個人事業者が開口部周囲に手すり等の墜落防止措置を講じなかったことが判明した。