派遣労働者の墜落死亡災害で書類送検
江戸川労働基準監督署は、防水工事施工業者とその元請業者を労働安全衛生法違反の容疑で、東京地方検察庁の書類送検した。
<事件の概要>
平成24年5月23日に、東京都江戸川区の既設マンションの屋上防水工事において、作業中の派遣労働者が同屋上床の端から地面まで約9.9メートル墜落し死亡する災害が発生した。
捜査の結果、防水施工業者の現場職長は、同屋上床に防水シートを貼る作業を、同社の労働者と派遣労働者の2名に行わせるにあたり、同屋上の端に手すり等を設けず、また、元請業者の代表取締役は、下請の労働者に対する墜落防止措置として同屋上の端に手すり等を設けていなかったことが判明した。