労災かくしで書類送検
中央労働基準監督署は、三次下請事業者と同社業務責任者らを労働安全衛生法違反容疑で、東京地方検察庁に書類送検した。
<事件の概要>
平成22年8月4日に、東京都中央区のビル解体工事現場において、解体作業を行う三次下請事業者の労働者が仕切り壁の解体作業中、約15か月の休業を要する労働災害が発生した。
捜査の結果、三次下請事業者の業務責任者Aは、二次下請事業者の代表者取締役B、二次下請事業者の現場代理人C及び一次下請事業者の現場代理人Dと共謀の上、同現場を管轄する中央労働基準監督署に対し、この事故に関して労働者死傷病報告書を提出しなかったことが判明した。