ビル新築工事現場の労災かくしで施工業者と営業所長等を書類送検
渋谷労働基準監督署は、労働災害を発生させた建設業者と当該会社に工事を発注した業者を労働安全衛生法違反の容疑で、東京地方検察庁へ書類送検した。
<事件の概要>
平成23年11月7日に、東京都渋谷区内の民間ビル新築建築工事現場において、高さ1.5メートルの足場上で天井設置工事に従事していた労働者が転倒して、加療4週間を要する左背部打撲の負傷により2週間以上休業する労働災害が発生した。
労働安全衛生法では、休業日数が4日以上の労働災害については、所轄労働基準監督署長に「労働者死傷病報告書」を遅滞なく提出することが義務づけられているが、当該労働災害を発生させた建設業者と当該会社に工事を発注した業者は、労働災害を隠蔽するため当該労働者死傷病報告書の提出を故意に行わなかった。