くい打機転倒事故で書類送検
渋谷労働基準監督署は、くい打工事会社と同社の現場責任者を労働安全衛生法違反の容疑で、東京地方検察庁に書類送検した。
<事件の概要>
平成22年10月4日、東京都渋谷区内のマンション新築工事現場において、くい打機を用いてセメント袋50袋を載せたパレットをつり上げて移動していたところ、くい打機が転倒して、隣接する介護老人施設のベランダに激突し、居室のガラス窓などを損壊する事故が発生した。
捜査の結果、転倒したくい打機は、移動式クレーンにくい打用アタッチメントを装着し、くい打機にした基礎工事用車両系建設機械であり、工事責任者は、このくい打機を車両系建設機械の用途外使用として法令で禁止された荷の吊り上げ及び移動に使用したことが判明した。