地下道建設工事現場の土砂崩壊で書類送検(東京都西東京市)
三鷹労働基準監督署は、地下道建設工事現場で発生した土砂崩壊事故に関連して、施工業者3社及び3社の現場責任者を労働安全衛生法違反の容疑で、東京地方検察庁立川支部に書類送検した。
<事件の概要>
平成21年10月30日午前、東京都西東京市内で施工していた地下道建設工事現場において、掘削作業を行っていた二次下請の労働者が崩壊した土砂に生き埋めとなり、救出後の翌31日に死亡する災害が発生した。
労働安全衛生法では、トンネル内の掘削面が土砂崩壊するおそれがある場合には、土止めを設けるなど土砂崩壊の危険を防止する措置を講じることが定められているが、二次下請の現場責任者が、これらの措置を講じることなく、作業を行わせていたもの。
また、事故発生の前日にも、一次下請の現場責任者が同様に土止めを設けるなど土砂崩壊の危険を防止する措置を講じることなく別の労働者を同場所で作業させ、元請もこれを黙認していたことから、それぞれの違反について送検したものである。