労基署による送検事例(221001)
労基署による送検事例(221001)

屋根改修工事現場でスレート葺屋根を作業員が踏み抜き、墜落し死亡。下請板金工事業者等を書類送検(東京都練馬区)


 池袋労働基準監督署は、スレート葺屋根改修工事を施工した板金工事業者と工事現場責任者を労働安全衛生法違反の容疑で、東京地方検察庁へ書類送検した。


<事件の概要>
 平成22年5月30日、東京都練馬区内の工場の屋根改修工事において派遣労働者がスレート葺屋根上で屋根材の運搬作業を行っていたところ、同労働者が屋根を踏み抜いて高さ8.4メートルから墜落し、死亡する災害が発生した。

 被災労働者の作業は、スレート葺屋根上での運搬作業であり、踏み抜きにより労働者に危険を及ぼすおそれがあり、幅が30センチメートル以上の歩み板を設ける等踏み抜きによる労働者の危険を防止するための措置を講じなければならないことが労働安全衛生法で定められているにもかかわらず、被疑者は歩み板を設けることなく労働者に作業をさせていたものである。

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