労基署による送検事例(210601)
労基署による送検事例(210601)

建設機械による死亡災害で書類送検(東京都墨田区)


 向島労働基準監督署は、解体工事業者及び同社代表取締役を労働安全衛生法違反容疑で、東京地方検察庁に書類送検した。


<事件の概要>
 平成21年3月、東京都墨田区内の工場解体工事現場において、解体コンクリートガラの集積作業を行うドラグショベル(最大掘削半径8.32メートル、機体重量12トン)付近で、ガラ(解体したコンクリート小塊)を集積する補助及び清掃を行っていた被災者が、同ドラグショベルの左側後部のキャタピラに左足から臀部にかけて巻き込まれ、骨盤腔内臓器損傷により死亡した。

 被疑者は、運転中のドラグショベルに接触することにより労働者に危険が生ずるおそれがあったのに、誘導員を配置する等の措置を講ずることなく、労働者を作業半径内に立ち入らせて作業を行わせていたものである。

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