下水道工事現場における死亡災害で書類送検(東京都豊島区)
池袋労働基準監督署は、元請業者及び同社の作業所長を労働安全衛生法違反容疑で、東京地方検察庁に書類送検した。
<事件の概要>
平成20年8月、東京都豊島区内の下水道工事現場内で、下水道管内で下請業者2社の労働者6名が更生工事を行っていたところ、局地的な大雨によって管内の水位が急激に上昇したため、退避が遅れ、1名は自力で脱出したものの、5名が下流に流され溺死した。
被疑者は、下水道管内において下請業者等の労働者を作業させるにあたり、出水が発生するおそれがあるのに、警報を統一的に定め確実に各労働者に伝わるように措置しなかったものである。