労基署による送検事例(220401)
労基署による送検事例(220401)

フォークリフトの無資格運転で書類送検(東京都板橋区)


 池袋労働基準監督署は、製本業者並びに同社の取締役社長及び取締役経理部長を労働安全衛生法違反の容疑で、東京地方検察庁へ書類送検した。


<事件の概要>
 平成21年1月14日、東京都板橋区の製本工場内で、労働者Aが、フォークリフトを用いて、総重量約630キログラムの紙の束を載せたパレットを床上に4段積み上げておいたところ、およそ40分後に上部2段が崩れ、その紙の束(総重量約1200キログラム)が、付近を通行していた労働者Bの頭部に当たり、同人が死亡する災害が発生した。

 同社社長らは、平成19年に同署からフォークリフトの無資格運転を行わせないよう指導を受け、これに対し、同署には無資格運転を行わせない旨報告していたにもかかわらず、実際には、フォークリフトの運転資格を持っていない労働者Aに、5年以上前からほぼ毎日フォークリフトの運転を行わせていたものである。

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