防水工事で墜落事故を発生させた施工業者を書類送検(東京都葛飾区)
向島労働基準監督署は、防水工事施工業者(個人)を労働安全衛生法違反容疑で、東京地方検察庁に書類送検した。
<事件の概要>
平成21年4月、東京都葛飾区内の4階建て共同住宅屋上防水工事現場において、防水シート貼りの作業を行っていた労働者が、同建物屋上から約13メートル下の地上に墜落し、頸椎損傷等により負傷する労働災害が発生した。
労働安全衛生法では、高さ2メートル以上の作業床の端等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所で作業を行わせる場合で、手すり等を設置することが困難なときは、安全帯を使用させること等により、労働者の危険を防止するための措置を講ずることが義務付けられているのに、被災労働者に安全帯を使用させていなかった。